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住野よる

住野よる「君の膵臓をたべたい」のあらすじを徹底解説、読んでみた感想

2022年5月22日

著者:住野よる 2015年6月に双葉社から出版

君の膵臓をたべたいの主要登場人物

僕(ぼく)本名は志賀春樹(しがはるき)
本作の主人公、とても内向的な性格で、他人に興味がない。

山内桜良(やまうちさくら)
主人公のクラスメイトで、とても明るい性格。膵臓の病気を患い、余命は1年。

恭子(きょうこ)
山内桜良の親友。彼女のことを大切に思っている。

1分でわかる「君の膵臓をたべたい」のあらすじ

クラスメイトである山内桜良が亡くなりました。

僕は、葬式にも通夜に出ず、桜良に送ったメール「君の膵臓を食べたい」という一言を反芻しながら、彼女との日々を思い返していました。

彼女が書いていた『共病文庫』により山内桜良の病気を知っている唯一のクラスメイトとして、委員会活動、焼き肉、スイーツバイキング、挙げ句の果てには旅行にまで付き合わされる日々でした。

夏休み前に山内桜良は入院することになりましたが、なんとか退院することができました。

退院後、遊びに行く前に彼女に凄さに気づき、賞讃をこめて「君の膵臓を食べたい」とメールを送りましたが、返事が返ってくることありませんでした。

山内桜良は通り魔事件に巻き込まれて亡くなりました。

彼女の『共病文庫』を見るため、彼女の家を訪れ、彼女が僕に残した言葉を知り、僕は泣きました。

最後、僕は、山内桜良の親友と友達になり、山内桜良の墓参りに一緒にいくため、歩きだします。

住野よる「君の膵臓をたべたい」の起承転結

【起】君の膵臓をたべたい のあらすじ①

『共病文庫』とクラスメイトの秘密

クラスメイトの山内桜良の葬儀の日、僕は彼女に送ったメール「君の膵臓を食べたい」という一言を反芻しながら、彼女との日々を思い返していました。

「君の膵臓を食べたい」と図書委員の仕事をしながら彼女は言います。

どうやら、テレビ番組の影響のようです。

当然、僕は断りました。

それでも話し続けていたため、僕は、仕方なく彼女の話に反応します。

図書委員の仕事が終わったあとも会話は続いていました。

そして、唐突に日曜日のお昼ごろに駅前で遊ぶ約束を取り付けられてしまいました。

明るいクラスメイトの山内桜良とおとなしい僕は正反対な人間です。

しかし、山内桜良には秘密がありました。

彼女は膵臓の病気を患っていて、余命は1年くらいしかありません。

それを知っているクラスメイトは僕1人です。

なぜ、僕が、彼女の病を知ることになったのでしょうか。

きっかけは『共病文庫』です。

僕は四月にたまたま置いてあった文庫本、『共病文庫』に書かれていた内容を読んでしまいました。

そこには、膵臓の病気であること、近い将来、私は死ぬだろうということが書かれていました。

あまり、他人が見るものではないとすぐに本を閉じましたが、既にその本の持ち主である山内桜良に見つかってしまいました。

そして、自分が病気であることはクラスのみんなには言わないようにと言われたため、僕はもう彼女と関わることはないと思っていました。

が、現実では彼女はわざわざ僕に話しかけ、クラスでは僕しかいない図書委員になる等、僕は、山内桜良に振り回される日々を送ることになったのです。

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【承】君の膵臓をたべたい のあらすじ②

山内桜良に振り回される僕

約束をすっぽかすことも考えましたが、結局、僕は、山内桜良と日曜日に会うことにしました。

僕は彼女に流され、一緒に焼き肉店へ行きました。

病気とはいえ、基本的には、食事の制限はないようです。

この場での会話により、山内桜良と僕は本当に性格や好みが正反対な人間だと改めて確信しました。

その後は色々な店を見て回り、最後はカフェで話し、解散しました。

家に帰ったあと、僕は少しだけ彼女のことを気にしていました。

その夜中、通り魔殺人が起きましたが、クラスでは誰もその話題を口にしませんでした。

そして、僕は山内桜良にスイーツバイキングに連れて行かれました。

そこで、ようやく通り魔殺人のついての話になり、彼女は被害者に同情していました。

そのあと、彼女の親友である恭子と会います。

恭子は僕を怪しみますが、とりあえず山内咲良が僕のことを仲良しと言っていたため、それにならい、僕も山内桜良との関係を仲良しと言いました。

帰り際、彼女との予定を勝手に決められたことには追求せず、僕は、ここまできたら最後まで付き合う気に少しなっていました。

それからの2日間は、本のしおりをなくしたことと、珍しくクラスメイトから話しかけたことしか変化はありませんでした。

そして、テスト休みの日、僕と山内桜良は新幹線に乗って旅行にいくことなりました。

勿論、僕に事前の説明はないです。

新幹線の会話で、彼女は僕の下の名前を教えて欲しいと言われたため、教えました。

そして、旅行先に新幹線が到着し、僕たちの旅行が始まったのです。

まず、ラーメンを食べ、有名な神社に参拝し、夜は鍋を食べました。

夜はホテル側の手違いで僕と彼女は同じ部屋に泊まることになりました。

ホテルの一室で僕は、山内桜良と「真実か挑戦」というゲームを行い、罰ゲームとして僕は彼女と同じベッドで眠ることになりました。

僕らは潔白です。

しかし、誰も僕を許してはくれませんでした。

【転】君の膵臓をたべたい のあらすじ③

仲直りと入院、真実か挑戦

 その後、クラスで僕と山内桜良の噂が広まり、僕の私物も紛失や捨てられるという事件がありました。

しかし、僕はそこまで気にしません。

雨が降っている日、僕は彼女に本を借りるため、彼女の家を訪れることになったのです。

僕は、彼女の部屋で本を貸してもらい、すぐに帰ろうとしました。

しかし、彼女のイタズラに怒りを感じ、酷い行動を取り、彼女は泣きました。

僕は彼女に謝り、すぐに彼女の家から立ち去りました。

その帰り道でクラスメイトの学級委員長に会いました。

彼は、山内桜良の元彼氏で、山内桜良と一緒に行動している僕を快く思ってはいないようです。

彼のことをしつこいと感じた僕はつい、本心を言ってしまい、彼に殴られました。

そのあと、僕がなくしたしおりを彼に投げつけられ、さらに僕を攻撃しようしたとき、山内桜良があらわれました。

学級委員長の彼は山内桜良に振り向いて欲しい一心で言葉を紡ぎますが、彼女に拒絶され、何も言えずに去っていきました。

僕は、彼女が人を傷つけるような顔をするのを初めて見たのです。

そして、彼女の部屋で仲直りと呼んだことを行いました。

僕は、彼女のことを本気で想っている人と一緒にいた方がいいと言いますが、彼女は違う、私達は選んだのだと言っていました。

そして、次の日の補習、彼女は学校に来ませんでした。

なぜなら、彼女は入院していたからです。

お見舞いにいくと、恭子と鉢合わせしてしまい、さらに敵意を向けられてしまいました。

別の日にお見舞いにいくと、山内桜良は僕にもっと他の人と対話するようにと言いました。

また、別の日のお見舞い行くと彼女は真実か挑戦のゲームをまたやろうといい、僕は了承しました。

そこでの会話で僕は山内桜良に生きて欲しいと言ったのでした。

彼女の退院は2週間延びましたが、無事、退院することができ、退院してすぐに会う約束をしました。

カフェで彼女を待っているときにふと僕は、山内桜良は凄い人だ、彼女のようになりたいという思いを込めて「君の膵臓を食べたい」とメールを送りました。

しかし、彼女からのメールの返信はなく、彼女自身も待ち合わせの場所に来なかったのです。

理由は、ニュースを見て分かりました。

山内桜良は通り魔殺人に巻き込まれ死んだのです。

犯人はすぐに捕まりました。

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【結】君の膵臓をたべたい のあらすじ④

山内桜良と僕と『共病文庫』

山内桜良が死んだことで僕は甘えていたことを知ります。

誰も明日生きている保証はないというのに、残りの命が短い彼女にはまだ明日があると勝手に思っていました。

今思えばとても身勝手なことでした。

そして、僕は、彼女の真意を知ることはできないのだと諦めていたのです。

しかし、僕は気づきました。

彼女の真意を知る唯一の方法があるではありませんか。

山内桜良と僕を繋いだ『共病文庫』のことです。

僕はその『共病文庫』を読まなければならないと思い、彼女の家へ行くことにしました。

彼女の家にいくと彼女によく似た母親がいました。

山内桜良へのお参りが済んだあと、僕は彼女の母親に、山内桜良が膵臓の病気を患っていることを生前、彼女に聞かされたこと、『共病文庫』を見せて欲しいことを言いました。

彼女の母親は涙を流しましたが、すこしすると『共病文庫』を持ってきてくれました。

どうやら、山内桜良は僕がきたら『共病文庫』を見せるようにと生前、言っていたようです。

僕は『共病文庫』を読み進めましたが、僕が知りたかったことは書いてないと、一度本を床に置きました。

しかし、桜良の母親は、まだ続きがあるといいもう一度、『共病文庫』のページを開き、文庫本の最後の方に遺書の下書きを見つけました。

学校やクラスのみんなに宛てたもの、家族に宛てたもの、親友の恭子に宛てたもの、そして最後に僕に宛てた遺書がありました。

そこで山内桜良は僕のことを凄い人だと言い、僕に宛てて彼女は「君の膵臓を食べたい」と書いていました。

『共病文庫』を読み終わると僕は、携帯を見せて欲しいと桜良の母親に頼み、メールを確認します。

僕が最後に送ったメールは開かれていました。

僕は人目を憚らず泣いたのでした。

彼女の母親が別れ際に僕の名前を聞き、僕は「志賀春樹」と答えました。

僕は、恭子に『共病文庫』を見せ、僕と友達になって欲しいと頼みました。

しかし、彼女は首を横に振り立ち去ってしまいました。

先は長そうです。

そして、次の年の夏休み前に、ようやく友達になった恭子ともに山内桜良の墓参りに行き、桜良の家に向かうことになりました。

帰り際、彼女の笑い声が聞こえた気がして、振り返りました。

住野よる「君の膵臓をたべたい」を読んだ読書感想

『君の膵臓をたべたい』は、住野よるによるデビュー作です。

漫画化や実写映画化、アニメ映画化もされており、様々なメディアで取り上げられています。

この作品は当たり前にあると思った命のありがたさや、内向的な僕(本名は志賀春樹)の人間的な成長が見られることが、物語の特徴だと思います。

また、主人公の僕の名前が最後に明かさせることも彼が1人の人間であるということを印象づけるいい演出だと感じました。

また、山内桜良が本当に明るい少女で、本当に死んでしまうのか、もしかして最後に奇跡が起こるのではと思い読み進む手が止められませんでした。

しかし、そんな読者も主人公も通り魔殺人で山内桜良が死亡するとは考えておらず、とても衝撃を受け、世界はなんて残酷なのだろうと僕と同じ気持ちになってしまいました。

『君の膵臓をたべたい』というタイトル意味が物語の終盤で分かった時は思わず泣いてしまい、今でもタイトルを見るだけで泣きそうになります。

-住野よる

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